column

本物の欲望とは

そうだ!ファスティングをしよう!と思い立ってファスティング3日目。(いきなりファスティング禁止!)心がモヤモヤした時,答えが見つからない時ファスティングはひとつの助けになったりする。

本物の食欲と,偽物の食欲を見極めることは本当の自分の夢や望みを見極めることに似ている。私たちがどうしても食べたい!食べたくて我慢できない!〇〇を食べない(飲まない)日なんて考えられない!と感じている食欲の多くは別の欲求のすり替えだったり誰かの意図ですりこまれた欲望だったりする。
だから、欲しいと思う前に無意識に口にしてしまったり、食べれば食べるほどもっと食べたくなったりしてしまう。

私たちの望みの多くもそれに似ている。どうしても〇〇が欲しい自分には〇〇が必要だ。〇〇のない人生なんて考えられない!
〇〇は・・・お金だったり、人だったり、物だったり、権力や自由だったりする。それが果たして自分自身の本当の望みかどうか見極めるのは非常に困難だ。
テレビを見て、ネットを見て他の人と比べてまたは自分の喪失感を埋めるためにかきたてられた欲望は自分の心の奥から生まれた本当の望みとは違うものだ。
だからもっともっと!と、欲望は増し常に満たされず焦燥感に駆られる。
本当の望みと思い込んで努力を重ねても上手くはいかないし、いつのまにか誰かを傷つけたり、誰かを利用したりして知らず知らずに自分も周りも不幸にしてしまうこともある。そんな時は自分自身とひたすら真剣に向き合って自分の本当の心の動きをよく観察する。

ファスティングはまず自分の食欲と向き合うことから始まる。食欲を見極めることは自分の本当の望みを見極める力に繋がっている。
ファスティングに入ると「意外とお腹が空かない」「我慢できない程ではない」とみなさん言われる。「食べないと死んじゃう!」「お腹が空いて倒れちゃう!」と思っていたのに全然死なないしちゃんとしっかり歩いてる。
何かに執着してしまう時、何かに固執してしまう時それをやめてみる。それを手放してみる。それは私にとってなかなか難しいことだったりする。
だからファスティングは自分自身に向き合い自分自身を改めるひとつの手段。自分自身の心と向き合うファスティング、そんなファスティングを伝えていきたい。